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データで見よう!ハブラシ保管方法と交換について

2020.03.12

皆さん、こんにちは!研究開発部のNです。

皆さんは、患者さんにブラッシング指導される際に、ハブラシの保管方法や、交換時期についてもお伝えしていらっしゃいますか?

皆さんの中には、広がったハブラシや、汚れたハブラシを持ってくる患者さんに、ハブラシの管理方法や交換についても詳しく指導したいと感じていらっしゃる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、ハブラシの保管方法や交換時期に関する文献はあまりないのが現状です。そこで、今回はハブラシの管理方法の復習と、ハブラシ交換について、実験データを合わせてご紹介いたします♪

ハブラシの管理方法

皆さんもご存知のとおり、ハブラシの管理について一般的に言われていることには、下記のような内容があります。

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・使用したハブラシは刷毛部に付着した汚れを流水できれいに洗い流し、風通しの良い場所で保管する。

・刷毛部を湿った状態のままにしておくと不潔になるので、刷毛部を上にしてコップなどに立てて乾燥させる。(携帯ケースに収納する場合は水気をよく切る)

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このように、汚れを洗い流し、しっかり乾燥させることが重要と言われています。

汚れを洗い流すことは、ハブラシを清潔に保つために必要ということは分かりますが、なぜ乾燥させることも必要なんでしょうか??

ハブラシはどの程度汚れている?

ハブラシの毛の乾燥時間と付着細菌数の関係を、毛先と根本に分けて確認した実験データがあります。

10名の対象者に123分間、歯磨剤を使用せずに1820日、それぞれの期間ハブラシでみがいてもらい、そのハブラシを流水下で10秒間洗浄した後よく水を切り、植毛部を上にして温度20℃、湿度65%で024時間保管を行いました。

0・36924時間後にハブラシから毛束を抜き、その毛束を上下に切断して、付着菌数を測定しました。

グラフ1.JPG

その結果、、、

ハブラシ毛先では乾燥時間の経過とともに付着菌数が減少しました。

ハブラシを良好な乾燥条件下で保管すると、乾燥時間の増加に伴って付着菌数が減少する傾向があるんです。

しっかりと乾燥させることでハブラシの毛に付着した細菌数が減少し、清潔に保つことができるんですね!

一方、ハブラシの毛の根元では使用期間が長くなるにつれて、乾燥時間ごとの付着菌数が増大しました。

ハブラシは、実は毛の根元や植毛孔の内部が汚れやすいんです。

これは、ハブラシの構造からも言えることです。

ハブラシは毛、ハンドル、および平線といわれる止め金の3種の部品で構成されています。ハブラシの毛の充填は、植毛穴に毛を2つ折りにしながら平線を打ち込んでいるため、毛の根元あるいは植毛穴内部は毛が密集した状態になっています。そのため、乾燥しにくく汚れやすいと考えられるんですね。

2.JPG

ブラッシング指導の際にはハブラシの交換時期についてもお伝えしましょう!

さきほどの実験結果から、良好な乾燥条件下で保管しても、毛の根元の部分は使用期間が長くなるとどうしても細菌汚染されてしまうことも分かりました。

ブラッシング指導の際には、ハブラシの保管についてお伝えするとともに、ハブラシを清潔な状態で使用できるように、できるだけ早期にハブラシを取り換えて頂くことをおすすめすることも重要です。

さらに、サンスターの調査によると、初期から20%開いたハブラシで第一大臼歯をブラッシングすると、歯間部の清掃性は約45%も低下することがわかっています。

1ヶ月に1回程度をめやすに、ハブラシを交換するようにお伝えしてみてください。

3.JPG

以上、ハブラシの保管方法と交換時期についてご紹介いたしました!

日々の指導に役立てて頂けると幸いです♪